肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満ー特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)ーが原因であることがわかってきました。
このように、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を 『メタボリックシンドローム』 といい、治療の対象として考えられるようになってきました。
動脈硬化性疾患の危険因子の中でも、高脂血症、境界型を含む糖尿病、高血圧、喫煙は4大危険因子として位置づけられています。
これらの危険因子はそれぞれの程度が軽い場合でも、重複した場合には心疾患のリスクは飛躍的に増大し動脈硬化による循環器病の発症の可能性がかなり高くなることがわかってきました。
また、動脈硬化性疾患のみならず糖尿病の発症予防の観点からも、メタボリックシンドロームの管理が重要なのです。